ババヘラとは、主に秋田県で露天販売されているアイスクリームの一種、およびその販売形態。
道路脇に立てられたビーチパラソルを日陰にして腰掛けたおばさんが、頬かむりに長袖シャツという姿で、ドラム缶やミルク缶状のステンレス製保冷缶にアイスクリームを収め、それを前に置いて販売している。
「ババヘラ」と総称され、この呼び名での通りがよい露天アイスクリーム店であるが、道路沿いでの営業から来る「交通安全アイス」、郷土色を出した「ふるさとアイス」、パラソルにちなんだ「パラソルアイス」などと、表記はまちまちである。
「ババヘラアイス」の商標を持つ進藤冷菓の場合、パラソルは飲料メーカーの提供で、「ババヘラアイス」と表記した専用の帯(横断幕調)を使っており、他社と区別できる。
注文すると、「おばさん」はアイスクリームの入った保冷缶の蓋を開け、コーンにヘラを使って、アイスを盛る。
このことから、半ば親しみを込めた荒っぽい呼び方として「ババヘラ」の呼称が生まれたようである。
アイスはバナナとイチゴ味で、大方はバナナの方が多く盛られる。
食感としては、アイスクリームというよりシャーベットに近く、厚労省令第370号による分類によれば「氷菓」であり、アイスクリームではない。
通常の盛り方は至って素朴なものであるが、まれに「バラ盛り」(花のバラの形態に似せて盛る技能)などの飾り盛りを巧みとする「名人のおばさん」も存在する。